高松市藤塚町に暮らすTAKAMATSUSHI-FUJITSUKACHO

香川県高松市エリアの概要コラム

歴史的な文化や自然を継承しつつ、交通・生活利便性も発展し続ける香川県高松市の魅力

「瀬戸大橋」
「瀬戸大橋」

「高松城」の城下町として栄えた高松市

香川県の県庁所在地・高松市は、古くは高松藩の城下町として栄えた街。高松藩の歴史をひも解くと、1587(天正15)年、四国を平定した豊臣秀吉から生駒親正が讃岐国の12万6,200石を与えられたことが起源だ。1600(慶長5)年の関ヶ原の戦いでは、徳川家康が率いる東軍につき勝利を収めたものの、1640(寛永17)年に起きた生駒騒動と呼ばれる御家騒動により、生駒氏は国替えとなってしまう。この騒動で讃岐国は分割統治されることになり、現在の高松市を含む東讃岐12万石は、徳川御三家の水戸藩主徳川頼房の長男・松平頼重が藩主となった。松平氏が治めた明治維新までの220年間には、「高松城」の城下町の形成、河川整備や約400のため池の築造、新田開発が行われたほか、砂糖や塩の生産も進められるなど、藩は豊かさを増していった。

「高松城(玉藻公園)」 提供:(公社)香川県観光協会
「高松城(玉藻公園)」 提供:(公社)香川県観光協会

日本一の広さを誇る特別名勝「栗林公園

高松市藤塚町は高松市の中心エリアに位置し、「栗林公園」もすぐそば。「栗林公園」は、国の特別名勝にも指定されている自然豊かな回遊式庭園。文化財に指定されている庭園では日本一の広さを誇る。この公園は、生駒親正に仕えた佐藤志摩介道益が築庭したのが発祥とされており、その後も松平氏の歴代藩主が拡大整備していった。1875(明治8)年には、県立公園として一般公開されるようになり、多くの観光客が訪れ、四季折々の草木や木々が一歩ごとに新しい風景を広げ「一歩一景」と表される景観を楽しんでいる。

「栗林公園」 提供:(公社)香川県観光協会
「栗林公園」 提供:(公社)香川県観光協会

「うどん県」香川に息づくうどんの文化

「うどん県」という通称も定着している香川県。一世帯あたりのうどん・そばの消費金額はダントツの1位だ。なぜこれほどまでにうどんが食べられるようになったかというと、その答えは、この地の温暖で晴天の多い気候にある。もともと雨の少ない地域であったものの、数多くのため池が整備されると、稲作が盛んになった。そして、二毛作として小麦が栽培されるようになり、小麦を原料とするうどんが広まったのだ。人口1万人当たりのそば・うどん店の店舗数も全国1位。街を歩けば、いたるところにうどん店があり、日本中からうどん巡りを楽しむ人が訪れる。

「讃岐うどん」 提供:(公社)香川県観光協会
「讃岐うどん」 提供:(公社)香川県観光協会

鉄道から路線バス、さらには船まで豊富な公共交通機関がそろう

高松市内の公共交通機関は、JR予讃線や高徳線、ことでん琴平線・志度線・長尾線、さらに路線バスのことでんバスなどがあり、各地へスムーズにアクセスできる。また、JRの「岡山」駅へは、「高松」駅から快速マリンライナーで瀬戸大橋を渡って約50分。「岡山」駅からは新幹線への乗り継ぎができ、大阪方面や博多方面への移動が快適だ。東京や沖縄へ行くなら、飛行機の利用が便利。市内各所から「高松空港」へのリムジンバスが出ており、簡単にアクセスできる。

休日をのんびり過ごすなら、瀬戸内の島々をめぐる船旅もおすすめ。JR「高松」駅から500mほどの「高松港」からは、小豆島や直島などの島々や、神戸を結ぶ船の便が運航されている。

「高松」駅前広場
「高松」駅前広場

日本を代表する新たなアートイベント「瀬戸内国際芸術祭

3年に1度のペースで、香川県と岡山県の島々を舞台に開催される「瀬戸内国際芸術祭」も見逃せないイベント。「海の復権」をテーマにした日本最大級の芸術祭で、世界からも注目を集める。春・夏・秋の会期中には、100万人以上の来場者が訪れ、建築からアート作品まで幅広い展示を楽しめる。

「瀬戸内国際芸術祭」会場の一つ「小豆島」
「瀬戸内国際芸術祭」会場の一つ「小豆島」

店舗の種類も豊富な日本一の長さ誇る高松中央商店街

高松市内の中心部で街歩きを楽しむなら、日本一長いアーケード街といわれる「高松中央商店街」へ。この商店街は、「丸亀町商店街」や「片原町商店街」など8つの商店街から構成されており、総延長はなんと2.7kmにもおよぶ。昔ながらの青果店や精肉店から、ファッションブランドの路面店まで、さまざまなお店が立ち並び、またカフェやレストランも多いので、一日中ショッピングや飲食を楽しむことができる。また、期間限定のイベントも頻繁に開催されていて、いつも多くの人でにぎわっている。

「高松中央商店街」
「高松中央商店街」

おいしいスイーツを満喫しながら練り歩く商店街

この「高松中央商店街」で、ぜひ味わいたいのが色とりどりのスイーツだ。広大なアーケード街には美味しいテイクアウトスイーツが盛りだくさん。「瀬戸内ジェラート MARE(マーレ)」は、ジェラートの世界大会「ジェラートワールドカップ」の優勝者が監修するお店で、「和三盆ミルク」や「さぬきひめ(いちご)」など、瀬戸内の旬の食材を使ったジェラートが豊富にそろう。「八百屋ひとみ デリカ&キッチン」は、野菜ソムリエの店主が厳選する地元の食材や惣菜、ジャムなどが並ぶお店。この店で販売されている「かなたまプリン」は、香川県さぬき市の「かなえ養鶏場」の新鮮な卵を使ってつくられたプリンで人気が高い。また、「春風堂 南新町店」は、世代を越えて地元で愛されるパンと洋菓子のお店。あんパンやクリームパン、総菜パンなどのほか、ショートケーキやシュークリーム、カヌレなど、目移りするラインナップとなっている。

「春風堂 南新町店」
「春風堂 南新町店」

歴史、自然、食、アート、ショッピングなど、多彩な魅力が詰まった高松市。この街で暮らせば、楽しみに満ちた豊かな毎日を満喫できそうだ。

歴史的な文化や自然を継承しつつ、交通・生活利便性も発展し続ける香川県高松市の魅力
所在地:香川県高松市 

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