専任の講師によるスポーツや英語教育で、健やかで創造的な子どもを育む/学校法人 国東学園 くにとう幼稚園

香川県高松市の中心市街地にほど近く、周辺には大型ショッピングモールやドラッグストア、おしゃれなカフェなどが点在する、香川県内屈指の人気エリア伏石町。開園50年の歴史がある「学校法人 国東学園 くにとう幼稚園」は、エリアから少し離れた地域に暮らす保護者からも「我が子を通わせたい」と言われる人気の幼稚園。大きな魅力である独自の教育方針について、木村園長にお聞きしました。

木村文昭 園長
木村文昭 園長

――「くにとう幼稚園」は昨年で開園50周年を迎えたそうですね。歴史や概要を教えてください。

木村園長:本園は、地域で広く事業展開を行っていた常磐産業株式会社の当時の社長が「地域貢献には、まず地域の未来を作る幼児の教育に力をいれるべき」として、1974(昭和49)年の4月に開園しました。当時は周辺が田園地帯でしたが、やがて付近に県道が通り、レインボーロードやサン・フラワー通りといった主要道路ができたことでショッピングセンターなど店舗が増え、人が多く住むようになり、子どもたちも増えていきました。現在、園児の数は305名。本園の教育方針に共感し、スクールバスを利用して遠方から通われる園児も多くおられます。51年目にあたる今年は、新しい半世紀のスタートと言えます。

絵本が並ぶライブラリー
絵本が並ぶライブラリー

――「すべては子どもたちの笑顔のために」を園訓に保育を行っていらっしゃるとのことですが、具体的な内容について教えていただけますか?

木村園長:子どもたちが笑顔で過ごせるように、居心地のよい空間づくりに配慮しています。いまインタビューを受けているライブラリーは、その象徴ともいえる空間です。まるで絵本の世界にいるような部屋で実際の絵本にふれることで、「絵本を読むのが楽しい」と感じていただけたらと思います。ライブラリー以外にも、廊下の窓ガラスや階段など、空間デザインは、高松市のデザイン会社に依頼しました。

わくわく感を誘う空間デザイン
わくわく感を誘う空間デザイン

――園門から園舎までのアプローチもおしゃれで、英国のガーデンのような印象を受けました。

木村園長:本園には、ガーデニング会社の方を専門講師とした「庭育」という活動も行っているのですが、園庭のデザインはその専門講師によるものです。「庭育」では、みんなで野菜を育てたり季節のお花を植えたりしながら豊かな感性を養います。私が園長に着任して間もない頃、香川県の中でも都会のエリアに暮らす園児たちが、「庭育」を通して虫などを興味津々に観察し、小さな命を大事にしようという気持ちで接する姿には感動しました。

清々しいアプローチの先に遊具のある運動場と園舎があります
清々しいアプローチの先に遊具のある運動場と園舎があります

――他の幼稚園との違いや教育方針で工夫していることがあれば教えてください。

木村園長:大きな特徴は、専門教育です。「庭育」以外にも、スポーツ、英語、音楽、図工など、各分野の専門のコーチや講師による感性を刺激する教育プログラムを年間行事に取り入れています。

中でも、スポーツでは、グループ会社である「トキワテニスクラブ」に行き、コーチからテニスやサッカーを教わります。専門講師の指導を受けることで各スポーツに対する興味を引き出しやすい環境づくりをしています。

また、英語教室では、外国人講師の遊びを交えた指導により楽しみながらネイティブの英語にふれています。

図工では、香川在住の造形作家・四宮龍さんが専門講師として来てくれています。先日の保育では、園外保育で行った水族館のことをテーマに絵を描きました。四宮さんの作品は、園内にも展示しています。

屋上の人工芝運動場
屋上の人工芝運動場

――遊具のある運動場の他に、屋上には人工芝の運動場がありますね。

木村園長:本園には「スポーツデー」といった行事があるのですが、主に屋上の運動場やホールを活用しています。「スポーツデー」では、トキワテニスクラブの講師を呼んで、テニスやサッカーだけではなくさまざまな競技につながる運動をしています。これは「最新のスポーツ科学」と「幼児教育・保育学」を融合した、新しい形のキッズスポーツスクール「ビーマ・スポーツ」と言われるもので、幼児期に必要な「運動能力」と「非認知能力」を高めるトレーニングになります。

遊具からの落下対策として衝撃吸収表層材を敷いています
遊具からの落下対策として衝撃吸収表層材を敷いています

――健やかな心身を育むために、運動や情操教育だけでなく食にも配慮し、毎日、園で調理した給食があるとお聞きしました。素材のこだわりや給食づくりで大切になさっていることなどをお聞かせください。

木村園長:本園では、専任の栄養士が献立を考え、併設の調理室で毎日給食を作り、出来立ての温かい給食を味わっていただけます。栄養バランスを考えた献立は、旬の食材を取り入れ、ときには園児たちが園庭で育てた野菜を使うこともあります。また、材料等を詳しく表した給食だよりを毎月配布することで、保護者のみなさんにも安心いただけるよう配慮しています。

――安全対策にも最新の設備を備えているそうですね。

木村園長:遊具などの施設設備の改善と充実を行っており、日本ではまだ珍しい英国製の衝撃吸収表層材を園庭すべてに敷き詰め、遊具からの落下や転倒時の衝撃から園児を守っています。また危機管理への取り組みとして、こどもヘルメットなど防災用グッズを完備。全園児の2日分の非常食も用意して災害にも備えています。

「くにとう幼稚園」外観
「くにとう幼稚園」外観

――最後に、伏石町エリアの魅力をぜひお聞かせください。

木村園長:伏石町エリアは、大型スーパーやショッピングモール、ドラッグストア、コンビニエンスストア、ホームセンターなどが充実し、買い物に困りません。また住宅街のため、ボール遊びができる大きな公園もあり、坂道が無いので小中学校への通学も楽です。飲食店もファミリー向けのチェーン店からこだわりのレストラン、カフェなどバラエティ豊か。遊びも憩いもショッピングも周辺で完結する利便性の良さと、のんびりとした雰囲気で、暮らしやすいエリアです。

木村文昭 園長
木村文昭 園長

学校法人 国東学園 くにとう幼稚園

園長 木村文昭さん
所在地:香川県高松市伏石町1611
電話番号:087-866-1666
URL:https://www.kunitou.jp/
※この情報は2024(令和6)年8月時点のものです。